土留め工の残存型枠

 写真は京都府下で施工中の土留擁壁背面に間伐エース工法で残存型枠を施工中の現場です。

この擁壁は高さ2.5m、天端厚=0.30m 下端厚=0.93mです。

間伐エース工法の標準図ではリップ溝型鋼を0.7mと1.3mを交互に配置していますので、今回のように表型枠が合板で裏型枠が残存型枠で谷止工ほどの厚さがないと、表裏の型枠を相互につなぐためには表側合板側のセパピッチも裏面のリップ溝型鋼と揃える以外になく、通常の合板型枠のセパピッチよりもかなり大きくなってしまいます。

 そこで、コンクリート打設時の側圧計算を行い型枠強度を確認し、問題なく型枠が組めることになりました。

 

 左の写真は下半1.3mを打設するための型枠、第2リフトは1.2mとして施工の計画です。

 

 この工事では同様の土留擁壁が5基あり、高さ3.5mのものは1.5mと2.0mの2リフトで施工します。

計算上は3.5mを1日で打設することも可能との計算結果でしたが、2回打設での施工を選ばれました。

 このように壁厚の薄い擁壁で、表裏の型枠の形式が異なる場合の間伐エース工法は初めての経験です。

問題なく施工が可能であることが確認できましたので、谷止工下流の側壁で背面が木製残存型枠で表型枠が合板型枠の工事も今後予定があり、良い前例となりました。

 この工事責任者様は経験も有る上、非常に几帳面で現場をしっかり掌握されていて、良い工事で新しい経験をさせていただいたと感謝しています。