間伐エース工法普及に日々東奔西走するサイト管理者の間伐エース工法日記です。
福井県外に間伐エース工法をご採用頂くことが出来るようになり、車で遠出をすることが多くなりました。
私は約10年前から3D CADとしてフリーソフトの「スケッチアップ」を使っています。
当時購入した3D CADソフトのマニュアルがあまりに膨大で、ネット上にもっと簡単な入門書がないかと考えて検索していて見つけたのがこの「スケッチアップ」。
有償版とフリー版がありフリー版をダウンロードして使ってみたところ,これがとっても解りやすくて使いやすい上多くのプラグインソフトが無償で入手可能で高機能。
それ以降、購入した3DCADソフトは全く使っていません。(泣)
間伐エース工法がここまでこれたのもスケッチアップを使った立体図での試行錯誤が有ったからこそ。
このソフトがなければ現在の間伐エース工法はなかったのは間違いが有りません。
先日初めてスケッチアップのためにお金を出してソフトをインストールしました。
僅か1200円ですが(_^_)_
いつもお客様の所で作業状況を見ていただくために使っているI padでスケッチアップの立体モデルを使ってプレゼンするためです。
「Sketch Up viewer」 というI Pad用の有償ソフトです。
立体図作成までの手順は
1.現地での測量。=約2時間
基準点に設置したトランシットで地形変化点を測量。
2.データーを持ち帰りX.Y.Zのデータに変換。=約2時間
トータルステーションからXYZデータが直接出力できるならこの手順は不要です。
(天頂角、水平角、射距離、ターゲット高さを入力し、エクセルで変換したため手間取りました。)
3. 3DCADソフトスケッチアップにデータをインポート(読込み)=0時間
4. ソフト上で谷止工モデルを作成。=1時間
このモデルは数量計算を始め、コンクリート打設計画や間詰工の形状等いろいろな用途に使えます。
5. 谷止工と現況地盤モデルを一体化して掘削法面を作成し掘削土量を算出。=2時間
これを現場に持ち込めば現場での作業、特に丁張り設置時と掘削作業にはとても有効だと感じます。
谷止工の施工経験をお持ちの方にはわかって頂けるかと思います。
平成28年1月12日に上京し、林野庁へ出向いて間伐エース工法の説明を担当部局で直接聞いていただくことが出来ました。
長時間に亘り、改良した間伐エース工法K型の特徴を聞いて頂き、工法の普及に向けていろいろとご指導を頂きました。
福井県内で普及しているこの工法を、福井県のご協力を得て「森林土木木製構造物施工マニュアル」平成28年度版に掲載して頂く方向となっています。
間伐エース工法を全国に普及させるためますます努力をする決意を新たにしています。
今年の冬は正月になっても窓の外の景色は秋のようです。
これはオクオクが趣味で描いているパソコンを使った水彩画です。
友人の経営する会社が開発したソフトを使っています。
子供の頃から絵を描くことが苦手だったオクオクにも描けるのが嬉しい。
パソコンを使うことで今までできなかったことが簡単にできる良い時代です。
間伐エース工法でもJWWとスケッチアップというCADのフリーソフトにお世話になっています。
これらがなければ間伐エース工法の今はなかったことは疑いありません。
無償でこれらを公開して頂いた方々にはどれだけ感謝しても足りるものでは有りません。
オクオクも少しでも何か世のためになることを少しでも残したいものです。
今年も心を新たに頑張ります。
間伐エース工法を開発した当初は太鼓落としを使った工法でしたが、その後間伐材が太鼓挽きとなったことから危惧していた事がありました。
それは間伐材が腐食脱落した後の表面に、錆びた鋼材が露出し美観を損ねるのではないかということです。
従来から板材を使用する残存型枠もあり、完成直後に面板が浮く事例を見てきましたが、板材が落下した事例を発見し写真を撮りました。
まだまだ板材が腐食している状況では有りませんが、ネジ釘周囲の木質部が強度を失い脱落したもののようです。腐食した鋼材が見えていて、板材の腐食が進み多くの板材が脱落後には、非常に醜い構造物と成るのではないかと心配な状況です。もちろん構造的には問題がないのでしょうが、このようなことで木材を使う残存型枠が控えられることになっては大変だと感じます。
平成22年度から5カ年間継続した木材増殖礁実証事業は27年3月を持って終了しました。
この間、水産庁や福井県・小浜市の多く関係者の方々にご指導ご協力を頂きました。
特に福井県立大学海洋生物資源学部の大竹教授には大変お世話になりました。
ご指導ご協力を頂きました皆様には心より御礼を申し上げます。
また、事業の成果発表会を4月27日に開催し、多数の方々のご来場をいただきました。
心より感謝申し上げます。
5月31日、平成26年度日本水産工学会 (春季シンポジューム)に参加しました。
昨年は札幌での開催でしたので参加は見送ったのでした。
今年は千葉県銚子市。
同じように遠くでは有りますが、事業実施に協力している木材増殖礁実証事業に関する発表が2本なされることもあり、初めての参加です。
当日は朝5時に出発し、新幹線で東京まで。その後人生65年で初めての千葉入り。
特急しおさいで調子に到着。これが12時前。
昼食に駅前で刺身定食をいただき、会場の商工会館へ12:30に到着しました。
一番最初の発表が間伐エース魚礁に関するモニタリングの報告です。
プログラムを見ると、別の会場で地元小浜にある福井県立大学の学生による発表もこのほかに2本あり、この中にも木材増殖礁実証事業に関係する発表があります。
しかし翌日6月1日には福井県おおい町で「緑の花のフェアー」が開催され、これに参加するために「とんぼ返り」で小浜に帰らねばなりません。
会場でお会いできた顔見知りの方にご挨拶をして、5時前に会場を後にしました。
小浜に帰り着いたのは24:00過ぎ。
シンポジュームの雰囲気を初めて体験し、関連分野の話も聞け資料もいただきましたので、関連する分野の勉強をしたいと思います。
福井県小浜市で木材増殖礁製作が行われています。
まだ始まったばかりですので、出来上がっているものはありませんが、それだけに製作状況がよくわかります。
3m角の魚礁が40基並びますから、全部出来上がるとかなり迫力がある写真が撮れそうです。
現場説明会を3月上旬に開催する予定です。
予定が決まりましたら、このサイトでお知らせいたします。
関心のある方にはぜひ足を運んでいただきたいものです。
去る5月24日から、平成25年度 水産土木工学会学術講演会が札幌コンベンションセンターにおいて開催され、25日の学術講演会で、れいなん森林組合が実施中の間伐エース工法を使った木材木材増殖礁に関連する発表が行われました。
「間伐材活用魚礁に蝟集する魚類とその餌料」と題して、実施中の事業のモニタリング結果とその分析結果の報告が、一般社会法人_水産土木技術センターから行われました。
近日中に全国各地で実施されている平成25年度木材増殖礁実証事業の予算も決まることとなります。
効率的で的確に目的を捉えたモニタリングに努めて成果を上げたいと考えています。
平成25年度、福井県小浜市で木材増殖礁の設置工事が行われることになりました。
図の木材増殖礁Ⅰ型が40基計画をされています。
コンクリート魚礁の型枠に間伐材を使用した残存型枠を用いる形式で、大量の木材(約10m3/基)を使用する新たな形式の木材増殖礁です。
この残存型枠工法として間伐エース工法が用いられています。
木材が持つ魚類の増殖効果を発揮することで漁場を豊かにし、間伐事業の促進を通して地域の山林環境の保全と林業の活性化に寄与する木材増殖礁として期待されています。
関心をお持ちの方は当協会までお問い合わせください。
平成22年度から参加している木材増殖礁実証事業も3年目の24年度事業が終了しました。
本年度事業は木材増殖礁の設置8基と昨年度設置した木材増殖礁を含む2カ所のモニタリングを8月と10月の2度実施しました。
間伐材は設置後1年を過ぎたものは7~80%近く食害を受けているものの100%残存しており、食害孔に住み着いている餌料生物も多種採取されました。
このほか木材増殖礁に蝟集する魚類の蝟集状況や蝟集魚の胃内容物調査、礁周辺の底質中の餌料生物調査や周辺海域のプランクトン調査も行われたほか、モニタリングに先立ってマダイの稚魚の放流も行い、稚魚の育成効果調査も実施されました。
福井県立大学生物資源学部ではこの事業と共同して魚礁の効果に関する研究も行われています。
これらの成果を2月28日に関係者約50名の参加を得て報告会を開催することが出来ました。
ご多忙な中ご参加を頂きました皆様には、大変ありがとうございました。
また報告会に協力を頂いた皆様には心から御礼を申し上げます。
このたび福井県おおい町から木材増殖礁の工事が発注されました。
間伐エース工法を用いた残存型枠を使って製作するもので2m角12基の製作設置です。
小浜湾内水深は16mの場所でFP魚礁と一体に設置されることになっています。
木材増殖礁の製作は来年1月に開始される予定です。
関心のある方は当協会にご連絡をいただければ御案内をさせていただきます。ご一報をお願いします。
平成24年度木材増殖礁連絡会議が12月12日東京にて開催されました。
この会議は木材が持つ魚類の増殖効果を実証する事業を実施している、全国18の事業主体が一堂に会して実施中の事業について報告を行い、国の指導を受けながら情報交換を行うものです。
事業は平成26年度まで継続の予定で、国内産の間伐材を有効に使う方法を研究するために行われています。
間伐エース工法協会がかかわっている「れいなん森林組合」の事業に関しては、全国で実施されている事業の中でも木材使用量が特に多い、大きな増殖効果の期待できる特色のある木材増殖礁形式であり、事業化のめどもついている数少ない事業です。
今年度の成果の取りまとめと来年度以降の事業計画に向けて当協会も協力をさせていただくこととなっています。
平成24年11月
間伐エース工法のNETIS登録が完了しました。
新技術名称「間伐エース工法」
NETIS登録番号「KK-120037-A」
で登録されています。
全国展開に向けて準備を続けていて、この登録もその一つです。
登録にあたってはいろいろと考え、悩んだ部分もあります。
NETIS登録では申請の形式についてはチェックは入るものの、記述内容のチェックは行われていないために、登録砂てれいる工法の中には到底実行不可能な歩掛がチェックなしで登録されているなど、問題もあるように思います。
間伐エース工法は実際に工事を施行する現場で無理のない工法となるように十分配慮して登録を行っております。
間伐材を使用する残存型枠を施工される方々には、ぜひ一度ご覧になっていただきますようお願い申し上げます。
平成24年11月10日
間伐エース工法協会の地元、福井県小浜市で「全国アマモサミット」が開催されました。
全国でアマモの増殖に努力し、沿岸海域の環境改善に努力しておられる方々の全国大会です。
この中でこの地域での取り組みの一つとして、間伐材を使った木材木材増殖礁事業の発表も行っていただきました。
発表の中で、ここ小浜市にある福井県立大学海洋生物資源学科で行われている海中に湧き出している地下水の研究が大変に興味深いものでした。
福井県小浜市は大変に地下水の豊富な場所です。
市内のあちこちに良質の地下水が自噴する井戸があります。
これは小浜に特有な地形によるものだそうです。
この地下水が小浜湾内の海中に大量に湧き出て、植物プランクトンの大量発生につながり、豊かな海を維持しているのだとのことでした。
この地下水の源はその大部分が流域の大半を占める山林に降った雨によるもの。
豊かな地下水を守り、次代に残すためにも良好な森林環境の維持が大切であることを再認識しました。
平成24年7月12日(月曜日)
先週土曜日に積み込んでおいた8基の木材増殖礁の設置を行いました。
前もって計算しておいた設置位置の座標をもとに、1基ごとの沈設位置に竹製(L=5m)の標識を投入。
オクオク自ら船外機船に乗りこんで、GPSを見ながら投入指示を行いました。
つかったGPSはGamin社製のハンディー型。
これでも、設置後の浮子の位置を見ると、結果はほぼ正確です。
予め陸上で行った精度試験の結果でも、半径2mの範囲内にほとんど入りましたから、この結果には納得です。
それにしてもこのGPSの精度には改めて感心します。
若干の修正を行ってから、クレーン船をアンカーで固定しました。
増殖礁を浮子の直上に移動してから巻下ろして、着底まで数十秒かかります。
1.5mほど頭の出ていた8本の竹が、すべて50cm程度に沈下したところを見ると、増殖礁はあらかじめ設置しておいた浮子の重り上にうまく設置されたと考えることができます。
今年の設置位置は、水深が26m程度で浅くなったこともあり予定する一に設置できたようです。
これからは木材の増殖効果のモニタリングが始まります。
モニタリングは23,24,25年の3か年行う予定で、今年が2年目。
昨年の結果を見ても、いい結果が期待できそうです。
平成24年7月12日(木曜日)
東京 江東区新木場の 木場会館で開催されたシンポジュームに、間伐エース工法を使った増殖礁に関する事例発表で参加しました。
事例発表者の中には、「森は海の恋人」で有名な畠山重篤氏もおられました。
全国から集まった森林・漁業関係者の前で間伐材を使う木材増殖礁の発表ができ、本当に貴重な体験で大変に光栄なことです。
発表終了後 直接私どものところに質問に来て下さった方もあり、非常にうれしく思っています。
これを機会に全国に間伐材の有効利用に有効な工法として、この工法を広めていこうと 心を新たにしました。
それにしても、主催者からはクールビズ実施中なので、軽装で参加するように連絡があったのですが、実際の会場は大変クーラーが良く効いていてパネルディスカッション中に足先がしびれるほど。
会議後、翌日まで大腿裏の神経が痛くて寝付くのが大変なほど。
これには参りました。
平成22年度から水産庁の助成をいただき実施している、間伐エース工法を使う「木材を活用した増殖礁の実証事業」の今年度実施が決定しました。
要望した事業費は実証事業全体の予算カットを受け大きく減額される結果となりました。
このため、既に製作・設置した増殖礁の効果の検証を行っていくことになり、今までにも増して福井県や小浜市・地元漁業協同組合の他、特に県立大学の先生の指導助言をいただきながらの事業実施となります。
関係者の方々には宜しくお願いをいたします。
本当に久々のブログです。
ホームページへのアクセスができなくなっていました。
全く、私自身の責任と知識不足の結果です。
年令とともに対応が遅くなり、悲しいことです。
気を取り直してがんばります。
大阪府下で最近の工事の写真です。
大阪府では間詰め工を含む下流の全面と上流の水通し以上が木製残存型枠です。
初めて間伐エース工法を採用いただいた会社ながら、非常に綺麗に仕上げられています。
工法に対する評価も高く、下流にあと1基の谷止も引き続いて施工されることになります。
完成時には良い写真を取らせていただくことが出来ると、楽しみにしています。
間伐エース工法は谷止工の木製残存型枠だけでなく、法止擁壁のような厚さの小さな構造物にも有効です。
左の写真の工事では法止擁壁の背面に木製残存型枠が採用されています。
残念ながら完成時点では全て埋め戻されて見えなくなってしまっています。
表面は通常の合板型枠による施工ですので、表裏の型枠を相互に固定するセパレータの位置が合わず厚さが小さいことも有って難しい型枠に成るところです。
間伐エース工法では問題なく型枠を組みことが出来て、採用頂いた会社からも高い評価をいただきました。
写真はドローンによる空撮写真で、このような工事全体を撮影する場合には非常に有効な方法だと思います。
年度末には完成検査が集中します。
昨日、検査準備中の現場にお邪魔しました。
こちらは南北に長い京都府の中央部の工事で、途中で折れ曲がった谷止工の現場。
現場施工も施工管理もなかなか面倒な谷止工で、ご苦労があったとお聞きしました。
こちらの工事では間伐エース工法をご採用いただき、打設高2.0mのリフトも施工されて、当初設計よりは1リフト少なくなりました。
写真はドローンを使った空撮写真です。
従来は幅のある谷止工では1枚の写真に構造物全体を写し込むのは難しく、写真をつなぎ合わせて表現していたものですが、ドローンが一般化した今日ではこの様に上空から撮影することで工事全体を収めた写真を取ることができるようになっています。
上流側の伐採範囲ギリギリにドローンを飛ばさなければなりませんので操縦に気を使うことになりますが、これまでならば構造物の上部だけが写っていたところ、埋戻し線までしっかりと捉えたうえ谷止工の天端面も入った写真を撮影することが出来ました。
こちらも京都府下の完成工事です。
治山谷止工としては大型のものです。
経験豊かな工事管理者により工事全体が素晴らしい出来栄えです。
谷止下流の導流部の擁壁は雑石積みで丁寧に仕上げられています。
間伐エース工法は上流側の型枠に使用されているだけですが、下流の出来栄えが素晴らしいので下流からの写真も取らせて頂きました。
こちらを更新出来ていなかった間に、わたしの健康を心配していただき電話も頂いてしまいました。
申し訳ありませんでした。
今後は毎週2度の更新を目標に、頑張ってこのホームページの更新をしていこうと考えています。
まずは最新の映像です。
京都府の谷止工 完成写真。見てお判りのように空撮画像です。
私が土木の仕事に携わり始めた45年前は、現場の測量時にそろばんを持ち歩いていた記憶があります。
数年後にはこのような写真から現場の平面図が作れる時代が来るのでしょう。
こちらの現場は間伐エース工法を初めて使って頂いた現場です。
非常に正確に綺麗に構造物を作られています。
安価なドローンとカメラを使っていても、このような写真が手に入る時代が来ています。
新しい技術をいかに使いこなしていくかで大きな差がつくところに来ている気がします。
こちらは京都府内の現場です。
こちらの会社としては2工事目の間伐エース工法となり、流木捕捉工と谷止工の2基を同時に施工されています。
かなり幅のある谷止工で、まだ鉛直打継部の型枠が入っていませんので、左岸から右岸まで型枠が見通せます。
1.5mのリフトで、上流の間伐エース工法による型枠は非常にスッキリとした型枠であるのがよく判ります。
型枠の強度とたわみ量の計算を行い、必要なセパ本数をしっかり溶接して固定すれば問題はありません。
前回打設したコンクリート中に設置したアンカー鉄筋の位置も、割付図に基づき正しく入れればセパの角度も揃い管理がしっかりされた作業になります。
しっかりとした計画に基づき工事をすることが、正確な構造物を短い工期で安全に完成させる秘訣だと思っています。
型枠工では強度計算に基づいた割付図に基づき、正確に作業を行うことが重要だと考えます。
私共では間伐エース工法を初めて採用頂いた会社には無償で型枠の割付図を書かせていただいています。
いつもやっている私も、割付図の作成には1日かかってしまいます。
若い現場担当者の皆様には
「私の割付図を見ながら、いちどご自分でも割付図を書いてみてください。」
「見てるだけではわからない部分も、割付図を書く過程で深く理解することが出来るはずです。」
と申し上げています。
最初は時間がかかるかもしれませんが、工事管理者にとって重要な経験と知識を得ることが出来る大切な作業だと確信しています。
12月に入り京都府丹後地区の数カ所で谷止工に間伐エース工法を採用いただき、残存型枠の施工が始まっています。
左の写真はそのうちの一つで第1リフトの打設直前です。
間伐エース工法を採用いただき既に3工事目の施工をされている会社で、本日現場にお邪魔したところ自社で割付もされて綺麗に組み上がっていました。
右岸左岸の地山取り付け部分も、わたしが参考にさせて頂かなければならない程うまく施工されており、写真を取らせて頂きました。
丹後地方には花崗岩の風化した「マサ土」が広く分布しており、出水時に侵食されやすい特性も有って谷止工の設置が多くなります。
私なりに考えて施工方法を練り上げてきたつもりでも、土質條件が違う地域の施工現場で工夫をされ、経験を積まれた皆様には教えていただくことが多く有ります。
これらを間伐エース工法の手順書の中に取り入れさせて頂き、より皆さんのお役に立つものに手順書を改定をしてまいります。
今後ともご指導ご協力をよろしくお願いいたします。
折れ曲がった谷止工の現場です。
折れ点部分の型枠の写真をご覧頂ければこの工事の出来形が素晴らしいのがお分かりいただけると思います。
木材の高さも揃い、折れ点も綺麗に仕上がっています。
前回は打設前の内側の状況を撮影しました。
今回の写真はコンクリート打設後の外面です。
この谷止工は高さ7.4mで幅は28m弱。
11月9日が型枠作業開始の日でした。
12月上旬には最終リフトのコンクリートを打設する予定とのこと。
これまでの工法だと1ヶ月半はかかっているはずのところ、
この出来栄えでほぼ1ヶ月で谷止工は施工完了となります。
台風をやり過ごしてから掘削を開始したのも、結果として良い方に作用しています。
足場もキャットウォークを直接しっかりと取り付けて安全な作業環境となっており、間伐エース工法は型枠大工さんにも好評で嬉しい限りです。
下の写真は施工中の会社から送って頂いた、上の写真の次のリフトの型枠完了写真です。
折れ点も木材の高さも本当に綺麗に揃っています。
工事の完成写真を撮らせて頂き、このホームページに掲載させていただけることを期待してます。
写真は京都府下で施工中の土留擁壁背面に間伐エース工法で残存型枠を施工中の現場です。
この擁壁は高さ2.5m、天端厚=0.30m 下端厚=0.93mです。
間伐エース工法の標準図ではリップ溝型鋼を0.7mと1.3mを交互に配置していますので、今回のように表型枠が合板で裏型枠が残存型枠で谷止工ほどの厚さがないと、表裏の型枠を相互につなぐためには表側合板側のセパピッチも裏面のリップ溝型鋼と揃える以外になく、通常の合板型枠のセパピッチよりもかなり大きくなってしまいます。
そこで、コンクリート打設時の側圧計算を行い型枠強度を確認し、問題なく型枠が組めることになりました。
左の写真は下半1.3mを打設するための型枠、第2リフトは1.2mとして施工の計画です。
この工事では同様の土留擁壁が5基あり、高さ3.5mのものは1.5mと2.0mの2リフトで施工します。
計算上は3.5mを1日で打設することも可能との計算結果でしたが、2回打設での施工を選ばれました。
このように壁厚の薄い擁壁で、表裏の型枠の形式が異なる場合の間伐エース工法は初めての経験です。
問題なく施工が可能であることが確認できましたので、谷止工下流の側壁で背面が木製残存型枠で表型枠が合板型枠の工事も今後予定があり、良い前例となりました。
この工事責任者様は経験も有る上、非常に几帳面で現場をしっかり掌握されていて、良い工事で新しい経験をさせていただいたと感謝しています。
福井県内で大型の谷止工が完成しました。
コンクリート量1032m3残存型枠は上下流に使われており570m2で、5リフト20ブロックの工事でした。
7月20日頃から型枠工が始まり9月中旬には谷止工が完成しました。
現在は下流の布団籠が施工中です。
お盆を挟んで1ヶ月半ほどで完成ですから、現場の条件が良いとはいえ非常に手早く仕事を終えられました。
ご覧のように透過型の谷止工で上流側は工事残土で盛り土の予定です。
大型の谷止工が京都府内で完成しました。
7月初旬に谷止工の型枠作業が始まりお盆休みをはさんで約2ヶ月半で完成です。
幅が60m弱で6ブロック、高さは10.8mを7リフト、合計30区画に分けて打設されました。
施工中に台風もありながらも順調に工事が進捗し、既に下流側の型枠も全て撤去されています。
これから上下流の両岸に積みブロックが施工されて埋戻し作業となります。
初めての間伐エース工法採用で色々と独自の工夫もして頂き、私も良い経験をさせて頂きました。
間伐エース工法には評価もして頂き、今後の施工にも採用して頂けるのではないかと期待しています。
さらなる工法改良を目指してまいりますので、今後、何度も会社をお尋ねしご指導をお願いしたいと考えています。
よろしくお願い致します。
谷止工では水通しの高さで型枠勾配が変化することがごく一般的です。
残存型枠ではこの部分で手間取る場合や構造上の弱点になる場合があります。
間伐エース工法K型の勾配変化点の処理を写真に撮らせていただきましたのでアップさせて頂きます。
手順は
①下から伸びているリップ溝型鋼にレベルを用いて勾配変化点の高さに印を付けます。
②L型鋼を水平に溶接し、これに型枠の通りから60mm控えてマーキングします。
③マーキング位置に勾配(写真の場合垂直)変化後のリップ溝型鋼を建て、下から伸びているリップ溝型鋼に溶接します。
後はこれまでどおりの方法で木材を取付けるだけで型枠は完成します。
もちろん型枠作業完成には、上に伸ばしたリップ溝型鋼は反対側の型枠とセパで接合、または既設コンクリート上面のアンカーと溶接して固定する必要があります。
非常に簡単に勾配変化点の処理ができることが判って頂けると思います。
この工事も、後一リフトを残すのみです。
本当に順調に工事が進み、、現場訪問時には工事管理者様ばかりでなく作業員の方々にも親切に対応をして頂き、写真を撮る時にも快くご協力を頂きました。
心から感謝を申し上げ、今後の工事にも間伐エース工法のご採用をお願い申し上げます。
この透過型堰堤は高さ9.9m幅は47m、木製残存型枠は約560m2でコンクリート打設量は1030m3有ります。
1リフト2mとして打ち上がり、残り1リフトを残すのみと成っています。
7月20日ころ始まった躯体工事はお盆休みを挟んで約50日でコンクリート打設が完了となる予定です。
第2リフト以上は4ブロックに分かれているにも関わらず、5日で1リフトを上げられています。
途中、台風も有りましたが工程に影響を及ぼすほどではなく、順調に工事が終えられそうです。
間伐エース工法はこれまでにも採用いただいていて、K型金具での作業にもすぐ成れていただき、最も暑い時期の施工でご苦労されながらも、新しい間伐エース工法K型にはご満足を頂けたようです。
最後まで安全に配慮をいただき工事完成をいただきますようお願いします。
京都府の谷止工は工程が順調に進み、台風などによる出水にも問題がないようです。
写真を見ていただくと、間伐エース工法の標準図に準じた型枠割付図に基づいてしっかりと作業されていて、現場の管理が行き届いている様子がわかって頂けると思います。
木製残存型枠の方はコンクリート打設迄にあと1段鉄筋を取付けるのですが、作業が終わった合板型枠側に比較すると「これだけのセパで大丈夫?」と思われるかもしれません。
確かに下流側型枠の半分以下のセパしか入っていません。
写真でもわかるように既設コンクリートに設置したアンカー鉄筋が下流側は垂直に、上流側はセパの勾配に合わせて斜めに入っています。
溶接長をしっかり確保する(60mmを標準にしています)ためには必要な処置です。
力学的に配置を考えた上で、接合部の溶接を型枠の強度計算に基づきしっかりとチェックしておけば問題は有りません。
少ない溶接箇所をしっかりと管理することが作業効率を上げ、型枠の強度を確保することにつながると考えます。
素晴らしい会社、監督さんに間伐エース工法をお使いいただき幸せなことです。
私は谷止工の数量計算にスケッチアップ(フリーの3DCADソフト)を使っています。
大変強力で仕事に十分使えるソフトで重宝しています。
左のような谷止工と間詰めコンクリートの立体図を設計図を見ながら作成します。
かなり使い込んだ私ですが、ここまで作るのに1時間弱かかります。
しかし、これが出来てしまえば各種の数量が簡単に拾えます。
・型枠の面積は面をクリックするだけで表示されますし、幾つかの面を選択すれば合計面積が瞬時に
表示され、これをコピーエンドペーストでエクセルに貼り付けることが出来ます。
・体積は求めたいブロックを(面で囲まれた立体)をグループ化することでこれも瞬時に求めること
が出来ます。水抜きパイプ部分など貫通した空間が有っても問題なく体積を求めることが可能です。
(円は通常内接24角形として近似されているため径を割増して調整する必要があります。もちろん
24角形を変更してそれ以上の多角形とすることも可能です)
・各部の寸法は図のように簡単に表示することが可能です。
・面にテクスチャを貼り付け合板型枠や木製残存型枠施工位置を明示することが出来ます。
・面倒な間詰めの形状・寸法も掘削勾配を決めて掘削面を配置することで簡単に決定することが出来ます。
又、体積や型枠も簡単に求めることが可能です。
・リフトの割付けを行い、各ブロックの寸法や体積、水平打継面積・鉛直打継面積も正確に計算する
ことが可能です。
下の図は作成したモデルを複写して必要な部分を残し、寸法表示や体積面積計算を行うための立体図と
これを使って拾い出した数量を設計数量と対比した例です。
ただ弱点は数量計算過程が表示できないため、数量計算のチェックにしか使えないことです。
(私が知らないだけで、可能なのかもしれませんが、通常の数量計算方法ではないはずなのでまず無理でしょう。)
しかし設計図書の数量計算のチェックには絶大な威力を発揮します。
この谷止工は株式会社株式会社グローヴの地元で施工されています。
このため施工状況の確認に行くのも容易で、度々お邪魔をしています。
1リフトのコンクリート打設が完了し第2リフトの型枠もほぼ出来上がっています。
透過部分には足場も組まれ、リフトを打ち進んでも安全に昇降ができる準備も整っています。
コンクリート打設量は1000m3を超える規模の谷止工で、しっかりした計画に基づいて施工されていますので非常にきれいに整った現場と成っています。
地山取付部の写真も取らせていただきましたのでアップさせて頂きます。
台風が近づきつつ有りますので早く第2リフトを打設して安心して工事ができるようにしたいところです。
京都府内の谷止工で採用された間伐エース工法K型による型枠工が順調に進んでいます。
この谷止工は幅が50mを超える規模です。
下流側の合板型枠は専門の型枠工が組立てられ、上流側の木製残存型枠やコンクリート打設を1組の作業班が担当されています。
ここでは間伐エース金具と一緒に鉛直打継用のズレ止と止水板設置用に予め曲げ加工した溶接金網を納品し、お使いいただいています。
金具の評判とともにこの溶接金網も大変高く評価いただいています。
現在型枠を組立てているこのリフトのコンクリート打設を終われば、谷止工では出水などによる工事の手戻りは心配がなくなります。
工事管理をされている監督様とも親しくさせて頂き、色々と話しをさせて頂ける様になりました。
色々とご指導を頂き施工に役立つ工夫・改良をしてお役に立てるように心がけて参りたいと考えます。
今後とも宜しくお願いを申しあげます。
福井県内で施工中の擁壁工施工現場に伺いました。
本日もコンクリート打設作業をされたとのこと。
擁壁コンクリートの下段約30mのコンクリート打設が終了していて、来週中には現在型枠が組み上がっている延長約60m部分は下段のコンクリート打設が完了するのでしょう。
既にコンクリート打設が終わった部分は、写真奥に見えるように上段の木製残存型枠が組み上げ始められていて、施工区間の大部分で来週の内に上段の残存型枠のかなりの部分が組み上がるのではないかと思えます。
現場に伺った時は型枠背面に設置された足場上から残存型枠組立作業をされていました。
型枠外側から残存型枠が組立可能なことも間伐エース工法の特徴です。
現場の状況によっては大変優れた特徴として評価して頂ける部分。、
擁壁高が一定でない部分の天端では、どうしても木材の高さ調整に時間がかかります。
蒸し暑い日が続き現場作業は大変な時期です。
体調管理に気をつけて頂き、作業が順調に進むことを願いながら帰途につきました。
6月21日と同じ福井県内で施工中の間伐エース工法K型です。
全体ではH=5.0~6.4mの擁壁を2度に分けて打設します。
全長70mの下部のほぼ全長の型枠が組み上がり、順次コンクリート打設作業入る直前です。
上部の残存型枠は型枠外側(山側)に足場を組み、型枠の外側から作業を行い組み上げます。
通常の残存型枠では型枠内側からの作業が不可欠のために不可能なことですが、間伐エース工法では全く問題なく施工が可能です。
型枠内側からだけでなく外側からの作業で型枠を組立てることの出来る、間伐エース工法の大きな特徴の一つです。
今週後半に開始されるコンクリート打設に立ち会いたいところ。
型枠作業の1部にでも問題が有ると事故につながります。
特に第1回のコンクリート打設は注意を怠らずに作業を行って頂く様にお願いしています。
私自身は今週後半に静岡県に出かけるため、立ち会えないのが残念です。
福井県内で現在施工中の法止擁壁です。
標準部でH=5.0m、高い所ではH=6.4mとなっていて、これを2度に分けてコンクリート打設をします。
このため1回の打設高は3mとなる部分があり、従来の木製残存型枠工法では難しいとして間伐エース工法を採用して頂きました。
型枠強度の計算を行い、5mを1日で打設しても問題ないことを確認しましたが、背面は垂直、前面の合板型枠が1:0.5の勾配で、コンクリート打設の関係もあり2回に分割しての施工を選択されました。
均しコンクリートは既に60m以上施工済みで、これから型枠作業がどんどん進む予定です。
残存型枠は自社施工で、合板型枠は型枠専門の会社が施工されます。
間伐エース工法による擁壁y用型枠としてはこれまでで最大規模です。
安全作業で良い構造物を作って頂けるように協力をさせていただきながら、貴重な経験をさせて頂きノウハウを蓄積させていただきたいと考えています。
現在、間伐エース工法を用いた井桁積工が施工中です。
現地発生土を用いて法勾配1:0.5の井桁擁壁2mの上に1.0mのポケットを
設けた構造で、林道の法面崩壊箇所を復旧し、小規模な法面崩壊に備えるものとなっています。
施工箇所は長い林道の奥にありますから、工事写真を撮るのにも時間がかかります。
間伐エース工法を使った井桁積工の1か所目の工事です。
ぜひ良い出来栄えで仕上げて頂き、工法の普及につながってほしいと願っています。
12月14日 全国各地で木材を使った増殖礁の実証事業に参加している16の事業実施者が参加して、財団法人 漁港漁場漁村技術研究所が主催する「木材増殖礁連絡会議」が開催されました。
私も、間伐エース金具を使った木材増殖礁で参加しているれいなん森林組合の一員として会議に参加し、実績報告や今後の計画を発表しました。
1事業15分という限られた時間の中で求められている内容を説明することは難しいうえ、事業を審査する委員の先生方は専門家ばかりです。
質問も専門的な事柄が多く、返答に窮する場面も多くみられました。
間伐エース工法を用いる増殖礁は、全国16の事業の中でも他とは全く異なった特色のある事業として目立つ存在であったと思います。
水産庁からも担当部署の課長以下数人が参加されており、十分認識をしていただける機会となりました。
現在はネットの時代。
「百聞は一見にしかず。」という言葉がありますが、現在は居ながらにして聞くことも見ることもインターネットを使うことで可能です。
しかし、全国で同じ事業に取り組む者たちが集まり、その道の専門家や国の担当部署の方々の意見をじかに聞くことは 百聞にも一見にも勝ります。
会議でこの分野における国全体の流れや方向性を確かめることは本当に大切なことだと実感しました。
さしずめ「百聞も一見も 臨場にはしかず。」というところでしょうか。
資料収集のためにネットを検索していました。
書類作成のための資料収集はネット上でほとんど可能となってきた最近です。
今はもう、仕事のためにカタログや規格書などの大量の資料をキャビネットに並べてという、昔のスタイルは必要じゃなくなりましたねー。
来年度の間伐材を使った魚礁の事業の予算申請のための資料を収集していたところ・・・・
どなたかが今年の事業実施中に魚礁の作成現場を撮影してくださって、ネットにおいてくださっているのを発見。
http://www.youtube.com/watch?v=spIwRlOsTdg
画像の様子では、日曜日に作業現場に立ち寄られたご様子。
うれしいことです。
直接お礼を言うこともできませんから、この場を借りて。
興味を持っていただき、画像をネットに上げていただき感謝申し上げます。
ただ今 中国滞在中です。
間伐材の用途拡大につながる金具開発は常に心がけています。
今回はZ型金具のバージョンアップに伴い、製造元と直接あって金具の改良を行います。
高強度でより使いやすい金具に改良できたと思います。
工場からも良い提案があって製品の出来もなかなかよく、満足のいく製品に仕上がりました。
実際に工事に使われた時の評判が一番大切。
帰国時に持ち帰りさっそく使っていただくことにします。
それにしても中国の発展は目覚ましいものがあります。
今回も新しい高速道路の路線が供用開始されていました。
今春の訪問時から工場までの時間が20分短縮され1時間になりました。
石材の輸入のために訪れた20年前には5時間かかったことを考えると
その変化は驚くべきものです。
9月中旬に実施したⅠ型魚礁のモニタリングの報告が調査会社から送られてきました。
魚が集まっているかどうか、また間伐材がしっかりと魚礁本体に固着しているか等、色々と心配していました。
結果は
設置後1.5か月しかたっていないのに多くの魚が集まってきていることが確認され、やはり間伐材は魚に取って魅力的?なことが確認されました。
また間伐材は1本の脱落もないようです。
この3.0m角型魚礁では1基当たり延長600m以上もの間伐材が使われています。驚いたことに設置後1.5か月後にもかかわらず、魚礁に取り付けてあった30㎝の長さの杉材の試験片3本を調査したところ多量のフナクイ虫が発見されました。
今後の詳細な分析でいろいろと興味深い事実が判明するに違いありません。
お隣京都府の木材市場を訪問しました。
もちろん間伐エース工法の普及も兼ねてです。
月3回ある市が開かれていて、その様子も見学させていただきました。
実は木材のセリを見るのは初めて。
興味深く拝見しました。
間伐エース工法に使われるような小径木はセリの対象にはなっていませんでしたが、場内の隅に多量の小径間伐材が積まれていました。
聞いていた通り、日本海側と違い元口末口の径にあまり違いのない、使いやすい間伐材が大量に。
何に使われるのかというとオガクズの原料に!!
価格も安くて大量にあるが、県産品というバリアがあって他県では使うわけにはいかないのです。
ここで作られたオガクズは畜産業者に引き取られ、その後たい肥として再利用されるというから、これはこれで理にかなった使い方ではあるわけです。
それにしても門外漢の私には同じ樹種で一見同じような木の価格が、片方は1万数千円、片方は7万円超とは。
プロの目には全く違う木として見えているようです。
9月28日、福井県建設技術公社主催の「フクイ建設技術フェアー2011」が福井県産業会館において開催されました。
間伐エース工法としては2度目、1年ぶりの参加です。
このような催しに初めて参加した前回は、準備にも時間をかけブースの立体図まで作ったのでした。
しかしもうそんなに緊張しなくても、昨日の準備で足りないものを追加で今朝持ってきて開会前の30分で準備完了、積極的な声掛けと笑顔でアピールを心がけます。
今回は新たにN技研と共同で間伐エース工法をPRすることになりました。
よき理解者を得られて感謝です。
また、ブースには新たに協会に参加されたA社のT氏も詰めていただけることになり、れいなん森林組合のH氏と3人の態勢で臨みます。
本日の参加者は----一昨年に比べると少し低調なようです。
高校生を引率してこられた中に顔見知りの先生が。
いろいろと説明をさせていただき、大変関心を持って帰られました。
このような機会に交際の輪が広がり深まるのですねー。
心がけていきたいと感じました。
しかし・・・日頃の不摂生か歳のせいか、一日たちっぱなしは大変です。
昨日は工事発注者への工法説明に福井へ。
オクオクの地元から県庁所在地の福井市まで約2時間かかります。
現在、敦賀小浜間は高速道路の工事中で、これが完成すれば1時間余りで行くことができるのでしょう。
敦賀から高速に乗ると途中の山々は少し色づくというか、枯れた葉が目立つようになったようです。
最近はナラ枯れがあって、夏でも山に枯葉がみられます。
でもそれじゃ無いようですね。
今朝は明日からの「フクイ建設技術フェアー2011」の準備に出かけました。
会場へ着くと、準備のための車が駐車場にすでにたくさん並んでいました。
暑がりのオクオク、この時期なのに汗を流しながらの準備も順調に終わって会場を一巡。
間伐材にかかわり始めて2年です。
会場に何人もの顔見知りが、同じようにブースの準備をしています。
今年は東日本大震災の関係か、防災関係の展示が多いようです。
不景気を反映してか一昨年に比べると、なんだか民間のブースが少なくなった感じがします。
明日の来場者が多いことを願いながら帰途についたのでした。